TikTok Shopの動画の作り方|最初の1秒フック設計術
結論から言うと、TikTok Shop動画の成否は「最初の1秒のフック」でほぼ決まります。 そしてフックさえ押さえれば、残りは**「フック → 共感・課題 → 商品提示 → 証拠 → 行動喚起」**という型に沿って組み立てるだけ。センスではなく、再現できる手順です。
TikTokのおすすめ画面では、視聴者は指1本で次の動画へ飛ばせます。冒頭で「おっ」と思わせられなければ、どれだけ良い商品でもその先は見てもらえません。だからこそ本記事では、企画から行動喚起(「今すぐチェック」のような、次の行動をうながす一言)までを7ステップで解説しつつ、最重要のフック設計を型と例文つきで最も厚く扱います。
TikTok Shop動画の基本の型とは
まず全体像です。売るための縦型動画は、次の5パートで構成します。
| 順番 | パート | 役割 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | フック | 1秒で指を止めさせる | 最初の1〜3秒 |
| 2 | 共感・課題 | 「それ、私のことだ」と思わせる | 数秒 |
| 3 | 商品提示 | 課題の解決策として商品を見せる | 数秒〜10秒 |
| 4 | 証拠 | 実際に使う様子・変化を見せる | 動画の中心 |
| 5 | 行動喚起 | 次の行動を一言で指示する | 最後の数秒 |
ステップ1:企画のやり方|「誰のどんな悩みか」を1行で決める
撮る前に決めるのは1つだけ。**「誰の、どんな悩みを、この商品がどう解決するか」**を1行で書きます。
- 例:「毎朝の弁当作りが面倒な人に、放り込むだけで形になる仕切りケースを」
- 例:「夕方に化粧が崩れる人に、仕上げの一吹きで固定するミストを」
この1行が決まらない動画は、フックも構成もぼやけます。商品スペックの羅列ではなく「悩み起点」で書くのがコツです。
ステップ2:最初の1秒フックの設計のやり方【最重要】
フックとは、動画の冒頭で視聴者の指を止める「ひとこと+ひと画面」のこと。ここに制作時間の半分を使ってよいくらい重要です。代表的な型を例文つきで紹介します。
| 型 | 仕組み | 例文(テロップ・セリフ) |
|---|---|---|
| 疑問形 | 問いかけられると答えを探してしまう | 「フライパンの寿命、縮めてるかも?」 |
| 断言 | 言い切りは強い。賛否が出るほど見られる | 「収納グッズ、これ以外いらない」 |
| ビフォーアフター | 変化を先に見せて「どうやって?」を作る | ぐちゃぐちゃの引き出し→1秒後に整然 |
| 数字 | 具体的な数字は目に留まりやすい | 「皮むき、10秒で終わります」 |
| あるある共感 | 「私のことだ」で当事者にする | 「靴下、片方だけ消える家の人へ」 |
| 損失回避 | 「損してるかも」は無視できない | 「その洗い方、コーティング剥がれます」 |
※例文はいずれも説明用の創作です。自分の商品に置き換えて使ってください。
フックを外さない3つのコツ
- 映像とテロップを一致させる:「10秒で終わる」と言うなら、冒頭から実際にやっている画を見せる。口だけのフックは止まりません
- 1動画1フック:欲張って2つ入れると、どちらも弱くなります
- 同じ商品でもフックを変えて複数本作る:どの型が刺さるかは出すまで分かりません。型を変えた別パターンを試すのが近道です
ステップ3:構成(台本)の作り方
フックが決まったら、5パートの型に沿って台本を箇条書きで埋めます。1パート1〜2行で十分です。
- フック:「その洗い方、コーティング剥がれます」
- 共感・課題:「うちのフライパン、半年でくっつくようになってた」
- 商品提示:「替えたのがこれ。金属ヘラOKのやつ」
- 証拠:実際に目玉焼きがつるんと滑る画/ヘラでこすっても平気な画
- 行動喚起:「商品は画面のカートから見られます」
セリフを一字一句書くより、「各パートで何を見せるか」を先に決める方が撮影がぶれません。
ステップ4:撮影素材の集め方
機材はスマホで十分です。大事なのは画の種類を揃えること。
- 使っている手元のアップ(証拠パートの主役)
- ビフォーとアフターの画(同じアングルで撮ると効果が伝わる)
- 商品の全体と細部(質感・サイズ感)
- 明るい場所で、1カット5〜10秒ずつ多めに撮っておくと編集が楽です
ステップ5:テロップの入れ方
TikTokは音を出さずに見る人も多いため、テロップだけで意味が通るようにします。
- 1画面に1メッセージ。長文は読まれません
- フックのテロップは画面中央付近に大きく
- セリフの要約ではなく「言い切り」で書く(「汚れが落ちます」より「こすらず落ちた」)
ステップ6:ナレーションの付け方
ナレーションは「友達に話す口調」が基本です。台本を読み上げるのではなく、テロップを補足する感覚で短く話します。自分の声に抵抗がある場合は、機械音声(読み上げソフトの声)でも十分成立します。実際、機械音声の販売動画は珍しくありません。
ステップ7:行動喚起の作り方
最後に「次に何をすればいいか」を一言で指示します。言わないと、視聴者は何もせず次の動画へ行きます。
- 「商品は画面のカートからチェック」
- 「在庫が少ないので、気になったら今のうちに」
- 「使い方の続きはプロフィールの動画で」
押し売りに見えない範囲で、必ず1つ入れてください。
1本の完成度より「本数」も必要な理由
ここまで「1本の作り方」を解説しましたが、TikTok Shopは1本の名作で勝つ場所ではありません。当社がTikTok Shopで販売する83社の公開データを分析したところ、月商との相関は、動画本数が+0.40、動画の作り手の数が+0.49。つまり売上は「どれだけ量産できるか」と強く結びついていました(商品数とはほぼ無関係でした)。
フックの型を変えながら本数を出し、当たった型を伸ばす——これがデータの裏付けがある勝ち方です。詳しくは83社分析の記事をどうぞ。
まとめ
TikTok Shop動画は、最初の1秒のフックに全力を注ぎ、「フック→共感→商品提示→証拠→行動喚起」の型で組み立てる。そして型を変えながら本数を出す。
センスや機材の問題ではなく、手順の問題です。まずは1本、フックの型を1つ選んで作ってみてください。
よくある質問
Q. TikTok Shopの動画は何秒くらいがいい? A. まずは15〜30秒前後の短い動画から始めるのがおすすめです。短いほど最後まで見られやすく、本数も出しやすいためです。慣れてから長尺を試しましょう。
Q. 撮影機材は何が必要? A. スマホ1台で十分です。機材より「明るい場所で撮る」「手元のアップを撮る」「ビフォーアフターを同じアングルで撮る」ことの方が結果に効きます。
Q. 作っても再生されない場合はどうすれば? A. まず疑うべきはフックです。冒頭1〜3秒を別の型に差し替えて再投稿してみてください。それでも伸びない場合は、1本に悩むより本数を増やして当たりを探す方が、データ上も近道です。
フック設計から完成まで、AIで量産する 「vigSella」は、商品情報から縦型動画を完成まで自動制作し、市場分析やAIへの相談までを月額5万円で支援するツールです。「型は分かったが、作る時間と人手がない」という方に → https://sella.vig.asia/