商品の「使い方」を見せる動画の型|ハウツー系で伸ばす作り方
結論から言うと、商品の使い方を見せる動画は「① 使う前の困りごと → ② 手順を3ステップだけ → ③ 使った後の状態」の順番で作ると伸びます。
商品を紹介する動画には大きく2種類あります。「この商品いいですよ」と伝える紹介型と、「こうやって使います」と見せるハウツー型です。このうちハウツー型は、見ている人が「自分でもできそう」と感じやすく、最後まで見られやすいのが特徴です。
この記事では、ハウツー動画の基本の型と、そのまま使える構成テンプレートを紹介します。
そもそも「ハウツー動画」とは?
ハウツー動画とは、商品を実際に使う手順を、順番どおりに見せる動画のことです。「how to(やり方)」から来た言葉で、日本語なら「使い方動画」「手順動画」と言い換えられます。
紹介型との違いは、こうです。
| 紹介型 | ハウツー型 | |
|---|---|---|
| 伝えること | 商品がどれだけ良いか | 商品をどう使うか |
| 見る人の気持ち | 「へえ、良さそう」 | 「これなら自分にもできそう」 |
| 向いている商品 | 見た目で良さが分かるもの | 使い方に一手間あるもの |
| 作りやすさ | 言葉のセンスが要る | 手順どおり撮れば形になる |
ハウツー型は「センスがなくても作れる」のが最大の利点です。手順は商品ごとに決まっているので、話す内容をゼロから考える必要がありません。動画作りに慣れていない人ほど、ここから始めるのがおすすめです。
伸びるハウツー動画の基本の型(3ステップ構成)
15〜30秒の縦型動画なら、次の型がそのまま使えます。
| パート | 秒数の目安 | 入れる内容 |
|---|---|---|
| ① 使う前の困りごと | 0〜3秒 | 「〇〇するの、面倒じゃないですか?」と現状を見せる |
| ② 手順(3ステップ) | 3〜20秒 | 実際に使うところを手元で見せる |
| ③ 使った後 | 20〜30秒 | 変化した状態を見せる・ひと言まとめ |
ポイントは②の手順を必ず3つに絞ること。手順が5つも6つもあると、見ている人は「難しそう」と感じて離れます。実際は工程が多くても、動画上は「準備する・使う・仕上げる」のように3つにまとめて言い換えるのがコツです。
手順の分け方:3つに絞る考え方
商品ごとに、こう分けると迷いません。
| 商品の種類 | ステップ1 | ステップ2 | ステップ3 |
|---|---|---|---|
| 化粧品・スキンケア | 出す量を見せる | 塗る・なじませる | 仕上がりを見せる |
| キッチン用品 | セットする | 使う(動かす) | 片づけ・洗う |
| 収納・掃除グッズ | 使う前の状態 | 実際に使う | 使った後の状態 |
| 家電・ガジェット | 電源を入れる | 操作する | できあがったもの |
迷ったら「準備 → 使う → 結果」の3つに当てはめてください。ほとんどの商品はこれで収まります。
撮り方のコツ4つ
1. 手元は「真上」から撮る
ハウツー動画でいちばん大事なのは、手が何をしているか分かることです。斜めから撮ると手の影が入って見えづらくなるので、商品の真上から見下ろす角度で撮ると失敗しません。
2. 1ステップ=1カットで撮る
つなげることを考えず、ステップごとに撮り直してかまいません。あとで3本並べれば動画になります。一発撮りにこだわると、失敗するたび最初からやり直しになって続きません。
3. 手順の切り替わりで「必ずカットを変える」
同じ画がずっと続くと飽きられます。ステップが変わったら画も変える。これだけでテンポが出ます。
4. 「使った後」は必ず撮る
撮り忘れが多いのがここです。使った後の状態がないと、見た人は「で、どうなるの?」で終わってしまいます。結果が見えて初めて「欲しい」に変わります。
テロップの入れ方
ハウツー動画のテロップは、手順の番号を必ず入れるのが鉄則です。
- ✅ 良い例:「① 大豆1粒くらい出す」「② 内側から外へ伸ばす」「③ 30秒おく」
- ❌ 惜しい例:「まずはこうします」「次にこう」(何番目か分からず、途中から見た人が迷子になる)
番号があると、途中から見た人でも「今どこの話か」がすぐ分かります。短い動画ほどこの効果が効きます。
また、数字は具体的に書くほど信頼されます。「少し」より「1粒くらい」、「しばらく」より「30秒」。数字はそのまま説得力になります。
やりがちな失敗3つ
| 失敗 | なぜダメか | 直し方 |
|---|---|---|
| 手順が多すぎる | 「難しそう」で離脱される | 3つにまとめ直す |
| 説明が長い | 手が止まっている時間は退屈 | 説明はテロップに逃がす |
| 商品のアップから始まる | 見る人にとって「自分ごと」でない | 冒頭は困りごとから始める |
とくに3つ目は多いです。動画の冒頭は、商品ではなく見ている人の状況から始めてください。「毎朝これに5分かかってました」のように、相手の日常を映すほうがスクロールが止まります。
ハウツー動画は「使い回し」が効く
ハウツー型のいいところは、一度型を作ればほぼそのまま次の商品に使えることです。手順の中身が変わるだけで、構成・カット割り・テロップの位置は同じで済みます。
これは動画を続けるうえで大きな意味があります。TikTok Shopのショップ83社を集計した分析では、投稿動画数が400本以上の層の月商中央値は約1,758万円で、50本未満の層(約470万円)の約3.7倍でした。売上と相関が高かったのは商品数(相関 -0.04=ほぼ無関係)ではなく、動画本数(+0.40)と作り手の数(+0.49)です。
つまり大事なのは、1本を作り込むことより同じ型で出し続けられること。ハウツー型はその「続けられる型」として、いちばん再現しやすい形です。
よくある質問
Q. 顔出ししないとハウツー動画は作れませんか? A. 作れます。むしろハウツー型は手元だけで完結するので、顔出しなしと相性が良い型です。声も、テロップだけで手順が伝わるなら必須ではありません。
Q. 手順が3つに収まらない商品はどうすればいいですか? A. 「準備・使う・結果」の3つにまとめ直してください。細かい工程は、その中にまとめて見せれば十分です。どうしても入らない場合は、続きを別の動画に分けたほうが両方見てもらえます。
Q. どのくらいの長さがいいですか? A. 手順3つなら15〜30秒に収まります。長くしたい場合でも、手が止まっている時間を削るだけで自然に短くなります。迷ったら短いほうを選んでください。
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(本記事内の83社分析の数値は、TikTok Shop公開指標を83社分集計して作成した推定値です。特定企業の実績を保証するものではありません)